Public Works (英語)で公開中

よりプロアクティブなアプローチを取ることにより、長期的なコスト削減と、税金の有効活用を実現できます。

インフラストラクチャの老朽化に関する議論の多くは、道路や橋など目に留まりやすい設備に集中しています。しかし、上下水道設備にも注目が必要です。実は、自治体の多くは (リンドン) ジョンソン大統領以前の時代に設置されたポンプやバルブ、および (アンドリュー) ジョンソン大統領以前の時代に設置された木製または鋳鉄製の水道管に頼っているのです。今日のような予算が厳しく管理されている時代では、公共施設は「壊れない限りは修理しない」というアプローチを取らざるを得ないことが多々あります。アップグレードのための資金調達は、災害に見舞われない限り実現しません。公共予算は、長期間の断水を回避するためにコストがかかる修理を行うときにだけ割り当てられるからです。このアプローチでは、防御にかかるコストが上昇します。気候変動により、猛暑、歴史的大洪水、竜巻などの異常気象が発生しています。上下水処理に対する住民や事業使用者からの要求は増加しています。どちらの傾向も、設備の負担を増やすものです。しかし、公共施設の管理者ならご存知の通り、大規模なインフラストラクチャの置き換えには桁違いの費用がかかります。しかし、システム コンポーネントを修理または交換するときが IIoT (産業分野のモノのインターネット) を活用した「知的」技術を導入する機会です。水道ネットワークの主要なポイントにセンサを配置して中央解析システムにリアルタイム データを供給することで、業務効率を最適化して断水の原因となる問題を事前に特定することができます。

投資の優先順位を決める

IIoT を検討するには、まず簡単に達成できる目標を決めましょう。それは、簡単に計装可能(英語)で、リアルタイム データが価値ある情報を提供できる重要ポイントです。たとえば、水道ネットワークの終端にスマート メータを、ポンプ場にスマート センサを導入してそのデータを解析エンジンに供給すると、精度の高い給水状況を知ることができるため、「送り出されている水はすべて家庭と事業所に届いているか」という重要な疑問の答えを知ることができます。届いていなければ、未検出の水漏れがあるということになります。水道料金の支払いを減らすために水道メータを操作する利用者もいます。このような問題、またはこれ以外の隠れた問題をほぼリアルタイムで特定できれば、水と利益の損失を短時間で軽減し、被害を最小限にとどめることができます。

もうひとつの魅力的な応用分野は水質です。研究所にテスト用サンプルを送っているほとんどの施設は、その結果を 1~2 週間は知ることができません。重大な水質問題があっても、その間は見過ごされてしまうかもしれません。結果が出る前に水の処理を行えれば、塩素過多になってしまう可能性もあります。

汚染物質をリアルタイムで特定できれば、公共安全の面で明らかなメリットがあるだけでなく、施設の責任リスクを減らすこともできます。また、上下水を処理するためのより正確な情報を従業員に提供できるため、添加物の使用も適時、適量となり、使用量を劇的に減らすことができます。

業務効率の最適化

IIoT は、公共施設がエネルギーをより合理的に使用するための役に立ちます。需要に関係なく常に同じ速度でポンプを動かす代わりに、複数のポイントで水の流量を監視および解析し、リアルタイムの需要に基づいて速度を最適化することができます。これにより重要な部品の摩耗が少なくなり、さらに電力の使用も抑えられます。

IIoT の最も素晴らしい応用分野のひとつは、予測保全です。温度や振動などの動作パラメータをリアルタイムで監視することにより、部品が壊れる前に問題を特定できるため、サービスを中断せずに修理や交換を行うことができます。また、施設管理者は全般的なガイドラインではなくユニットごとの実際の動作データをベースに予防的な保全を行うことができるため、従業員を増やさずに無停止サービスを提供し、よりよい投資計画を立てることができます。

データの可用性と水の可用性

多くの自治体では、ステークホルダの支持を得るために、IIoT のような取り組みを導入したら 3 年でその投資を回収しなければなりません。したがって、導入の最初のステップでは、支出に対して最も高い価値が得られる水漏れ検出などの分野に集中する必要があります。これらのプロジェクトの価値が証明されれば、その先のプロジェクトの支持を得ることが容易になります。

どのテクノロジーも、導入数が増えれば価格は下がっていきます。その一方で、データの収集、解析、レポートのために使用するシステムが最高レベルの可用性と耐障害性を保持していることが重要です。コミュニティは公共サービスの継続性に依存しているのですから、重要なデータや解析情報への無停止アクセスを確保できる IIoT インフラストラクチャを導入する必要があります。

対処型のアプローチからプロアクティブなアプローチへ移行すると、重要なサービスの安全性と可用性の改善およびコスト削減が可能になります。IIoT は、この移行を実現するための重要な役割を担っているのです。どんな旅も、最初の一歩が最も困難です。今この一歩を踏み出せば、将来大きな報酬が得られます。

ストラタスは、2017 年 9 月 30 日から 10 月 4 日まで WEFTEC® に出展します。WEFTEC® は世界最大の年次水質技術会議および展示会として知られており、この分野における最先端の技術とサービスに触れ、それらを広範囲に学ぶ機会を提供しています。シカゴで開催される WEFTEC 2017 の ブース番号 7847 にお立ち寄りください。