readwrite 特集記事 (英語)

ダーウィンの進化論の中心となる理念は、適応という考え方です。これは、種は環境によりよく適応するために長い時間をかけて変化するというものです。産業分野のモノのインターネット (IIoT) を推進している方たちとのこれまでの対話から、私は産業テクノロジーの各技術者層においても同様の現象が発生していることを確信しました。

最近まで、データ センターを管理する IT と運用自動化システムの保守および操作を行う OT との間には、明確な線が引かれていました。IT と OT は、異なる経歴、スキルセット、優先順位を持つ、2 つのまったく異なる人種で構成されていました。しかし昨今においては、IT と OT のハイブリッドのプロフェッショナルたちが登場しつつあります。彼らは、これまでこの 2 つの世界を分断してきた溝に橋を渡そうとしています。IT と OT の統合は、個々の技術者レベルで起こっています。

この現象が起こっている理由

我々はクラウド コンピューティングの台頭の中に、示唆に富んだ類似性を見つけることができます。自分たちのニーズに IT が対応してくれないことを知った開発者は、もはや IT には頼らず、公共クラウド サービスを利用し始めました。アプリケーションの実行に必要な IT インフラを確保する責任を開発者自らが負うようになると、DevOps が創り出されました。企業の間で既に一般的となっているこの「シャドー IT」の潮流は、今、製造業者の間でも勢いを増しています。コンピューティングとデータ収集の領域が OT との境界にまで拡大する中、スキルを新たに組み合わせることが必要になり、それが IT と OT のハイブリッドの誕生につながっています。

同時に、世代の移行も進行しています。多くの OT 専門家は長期に渡って第一線で活躍を続けてきましたが、現在、引退の時期が近づきつつあります。彼らが退くとともに、新世代が台頭してきます。テクノロジーへの気負いがまったくないこの若いデジタル ネイティブたちは、テクノロジーで育てられました。彼らは IIoT が持つ可能性を認めており、これまでの境界に捉われずに知識を吸収している彼らは、今後、データとアナリティクスの新たな活用方法を開拓していく中で、その可能性を実現していくでしょう。

このような動向に適した人材を積極的に確保するには

先見性のある企業では、IT と OT の両方のテクノロジーを管理するために必要なスキルを身に付けたスペシャリストを積極的に採用しています。サーバの操作だけでなく、マシン ツールやパッケージ ライン、ポンプとバルブの作業を難なくこなすプロフェッショナルを採用することの重要性を認識しているのです。経歴にかかわらず、IT と OT のハイブリッドのスペシャリストは皆、テクノロジーと産業のどちらのオペレーションにも熱意をもってかかわっていこうとします。

こうしたプロフェッショナルは、自身が使用しているテクノロジーについても、これまでと異なる使い道を模索するでしょう。そして、2 つの領域の境界で生み出されるデータの重要性を認識する彼らは、おそらくデータ保護を最優先課題とするでしょう。また、彼らはより優れたユーザー体験を提供するソリューションを求め続けるでしょう。これには責任をもってシステムの可用性を保障してくれるベンダとの協働も含まれます。つまり、心配する必要のないソリューションを要求するでしょう。

このような新しい人種はいつごろ現れるのでしょうか? 自然界と異なり、この進化は高速で進行します。おそらく、今後 2、3 年以内に。

ストラタスでは最近、業界の知識とトレンドを測定するための Twitter 投票を始めました。その中には、優先されねばならない事項を優先しながら IT と OT のギャップの橋渡しをするということに関するいくつかの分析結果も含まれます。