今回は、産業オートメーション (IA) のある特定分野の方々のご意見や声を聞くために実施された Twitter 投票に関連するシリーズ第 2 弾です。ここで言及される IA 業界には、石油ガス、食品・飲料、および上下水処理が含まれます。前回述べたとおり、各業界における将来を見据えた組織戦略の理解に関して 32,000 人以上から回答が得られました。

水処理システムで、計画外ダウンタイムの許容時間は 1 インシデントにつきどのぐらいですか?

今週は、上下水処理セクターからの示唆に富む結果を見ていきましょう。Twitter を使った質問は、「水処理システムで、計画外ダウンタイムの許容時間は 1 インシデントにつきどのぐらいですか?」というものでした。半数近くの回答者 (45%) は「わからない」と回答しました。このブログでは、水処理における連続アップタイムの重要性について説明し、水処理施設におけるダウンタイムの影響について解説します。

水に関連する危機が新聞の一面を飾り、注目を集めた事件を覚えていらっしゃいますか? 北米だけを見ても、問題のある水源を選択したためにミシガン州フリントで有毒物が水に混入したケースがありました。また、カリフォルニア州の干ばつ、さらに、ハリケーン サンディの通過後に東海岸で下水道が汚染されたこともあります。これらの問題がすべてダウンタイムによるものというわけではありませんが、間違いなく、安全な水処理の重要性を強調するものです。このような大きな事件が発生すると、人々は飲料水の品質と管理について深く考えるようになります。

では、水処理セクターで計画外ダウンタイムが引き起こされる要因について見ていきましょう。

2016 AWWA SOTWI Report』(英語)によれば、水処理業界が直面する上位の問題には以下のものがあります。

  • 老朽化する上下水道インフラの更新と交換 (R&R)
  • 設備改良のための財源確保
  • 水処理システムとサービスに関する一般の理解
  • 長期的な水供給の可用性
  • 水資源の価値に関する一般の理解

これらはすべて関連する問題であり、各問題は連鎖的に別の問題を引き起こしますが、ここでは上位 2 つに焦点を当てます。老朽化するインフラの更新と交換、設備改良のための財源確保とそれに関連する遅れは、水処理施設の運営をつかさどる SCADA システムに計画外ダウンタイムが発生する確率を大きく高めます。

明らかに、設備改良の財源確保に関連する課題が増えれば、老朽化するインフラの更新がさらに遅れ、その結果、財務リスクへのエクスポージャーが高まります。これは、危険でコスト高になるサイクルであり、計画外のシステム ダウンタイムを引き起こす要因となるものです。その結果、水処理施設は、通常なら自動化されるタスクを手作業で行わざるをえなくなります。さらに、消毒/化学添加物やろ過システム/UV 操作などを実施する場合に人的エラーが発生する余地ができ、コストがかさんでいきます。

ここまで、ダウンタイムがどのように発生するかを見てきました。次に、水処理施設では計画外の SCADA ダウンタイムによってどのような影響があるかをいくつか見ていきましょう。

  • システム停止が発生したプラントから区域全体まで、「見えない」状態になる
  • 遠隔の施設を管理できない
  • 信頼性システムの完全性が損なわれる
  • データ/報告書を生成できなくなる
  • コンプライアンスに影響する可能性がある
  • 分析を行えなくなる

ここまで、計画外ダウンタイムがわずかな時間であっても、それがどのような悪影響を及ぼす可能性があるかについて見てきました。次に、発生する可能性のあるコストについて見ていきましょう。さて、この数字はもちろん会社の規模、産業、生産量などによって変わりますが、 Aberdeen Group (英語)によれば、計画外ダウンタイムのコストは、2014 年から 2016 年までの間に 1 時間当たり平均 26 万ドル上昇しています。ただし、これは金銭的な数字にすぎません。上下水道などの IA 業界における計画外停止は、環境、人々の健康、そして死亡につながる場合さえあることを覚えておく必要があります。残念ながら、この分野の方々はすでにお分かりのとおり、非常に重大な停止が起こらなければ、インフラ更新の決断が早められ、必要な資本が提供されることはありません。

ここで、先ほどの質問を振り返ってみましょう。

水処理システムで、計画外ダウンタイムの許容時間は 1 インシデントにつきどのぐらいですか? そして、「わからない」と答えた場合、自分自身や関係者が詳しい情報を得るためには、どのようにしたらよいですか?

まずは以下をご利用になってはいかがでしょうか。

IA のダウンタイムによるコストについて詳しく学びたい場合は、こちらのインフォグラフィック(英語)を参照してください。また、こちらのダウンタイム コスト計算機(英語)で、ダウンタイムによるコストを正確に把握することができます。

さらに、上下水道セクターにおける自動化と計測に関連する課題について詳しく学ぶには、2017 年 8 月 8 ~ 10 日にフロリダ州オーランドで開催される、2017 ISA Water/Wastewater Symposium (英語)に参加されることもお勧めします。ストラタスも参加します。ストラタスも、そして多くのお客様もこの産業の最先端に立っており、ストラタスはこのイベントを後援できることを光栄に思います。参加される場合は、ストラタスのブース #26 にお立ち寄りください。