エッジ コンピューティングは、無人機械、工場ベースのツールとシステム、さらに輸送などのデータ ソースに近い場所に設置され、これらのデータを収集、分析、保管し、実践的な使用に役立てることが可能なコンピューティング インフラストラクチャであると定義されます。

エッジ コンピューティングでは、運用技術 (OT) チームはクラウド内または一元化されたデータ ウェアハウス経由ではなくネットワークの最端部で重要なデータの処理を行うことができます。そのようなリアルタイムのデータ処理により、多くの組織で事業運営の方法が大きく改善され、それによって多数の強力な新しいメリットを享受できるようになります。

エッジ コンピューティングがどのように登場したか、そしてそれがどのような機会をもたらすかを完全に理解するために、エッジ コンピューティングを主流へと牽引している要因について詳しく見ていきましょう。

  1. IoT (モノのインターネット)。さまざまな分析によれば、企業や官公庁が所有および運用する 56 億台を超える IoT デバイスが 2020 年までにデータ収集にエッジ コンピューティングを使用するようになると予想されています。これは、2017 年のデバイス数 16 億台と比較すると、著しい増加です。[1]

IoT 環境でエッジ コンピューティングがより優れた方法として台頭しつつあるのはなぜでしょうか。大部分の情報はクラウド経由でアップロードされて処理されますが、ビジネスにとって重要な一部のアプリケーションにはリアルタイムのデータが必要です。このためには、ネットワークのエッジで物理的または仮想のコンピューティング インフラストラクチャを使用して中央保管データへのアクセスに必要な帯域幅をできるだけ減らす必要があります。

  1. リアルタイムの意思決定。IoT が主流となりつつある今日、より多くの産業がこのテクノロジーを使用してリアルタイム データを活用し、意思決定を向上させています。IoT の影響は小売やヘルスケアなどの産業で十分に立証されています。しかし今日では、過去のある段階で新興テクノロジーであったものが、イノベーションを必要とする産業を改革する助けとなっています。それらの産業には、製造、輸送、エネルギー、飲食料、廃棄物処理などが含まれます。

製造業を例にとると、多数の企業が IoT センサーを使用して工場の現場でデータを収集してそれを分析し、予測型メンテナンスの実施とマシン パフォーマンスの最適化に活用しています。ロボット アームから HVAC 機器、アセンブリ システム、その他あらゆるインテリジェント デバイスに至るまで、すべての IoT デバイスで処理および分析用のデータが収集されます。エッジ コンピューティングではデータを即時に処理できるため、製造企業は取得した情報を活用して事実に基づいた意思決定をより迅速に行い、サプライ チェーンを最適化し、生産を合理化し、コストを削減できます。

  1. セキュリティとコンプライアンスの向上。IT チームは、データがデバイスとクラウドの間で転送される場合はいつでも、それに付随するリスクについて懸念します。エッジ コンピューティングの一部の環境ではそのようなデータ転送の大部分を行わずに済むため、リスクを低減できます。エッジ コンピューティングでは、機密情報をローカルでふるい分けて、情報のモデルを構築するために重要なデータのみをクラウドに転送することが可能です。

これにより、企業は自社のニーズを満たし監査コンプライアンスを確保する適切なセキュリティとコンプライアンスの枠組みを構築できます。

  1. 近代化のギャップを埋める。IoT とエッジ コンピューティングは、データ センターの近代化と向上の次の波を引き起こします。仮想化は、高額な費用をかけずに最新テクノロジーを使用して IT 環境の更新と革新を行い、緊急のニーズに対応するための手頃な方法です。さらに、エッジ コンピューティングを使用すれば、企業は既存のレガシー システムを犠牲にすることなく最新デバイスを活用することができます。

これは、レガシー システムと最新機器の間の通信を橋渡しするためにエッジ システムを使用できるためです。これにより、レガシーの産業環境に最新のデバイスや IoT ソリューションを接続し、レガシー システムと最新デバイスの両方からリアルタイムでデータを取得して統合するというメリットをただちに享受できます。

エッジの商機を活用する

どの組織でも、エッジ コンピューティングから得られるメリットを最大限に活用するためには、新しいテクノロジー アプローチとコンピューティング インフラストラクチャが必要です。Stratus ztC Edge (英語) などの新しいイノベーションには仮想化、自動保護、マネージド サービスが内蔵されているため、重要なビジネス アプリケーションを実行するための多機能コンピューティング プラットフォームとして使用できます。

エッジ コンピューティング、そしてそれが生み出す新しい商機を最大限に活用する方法についてご興味をお持ちいただけたでしょうか。

[1] 『Edge Computing in the IoT: Forecasts, Key Benefits, and Top Industries Adopting an Analytics Model that Improves Processing and Cut Costs』2016 年 10 月、Tech Insider、BI Intelligence。