産業オートメーションの進化が止まらない今日、より効率的でスピーディーな企業に発展していくためのトレンドやベスト プラクティスも常に変化し続けています。 こうした動向の最先端にいることを使命とするストラタスでは、最新のアイディアや戦術のいくつかについての業界の理解を把握するために Twitter でアンケート形式の投票を行いました。 この Twitter 投票は、石油ガス、食品・飲料、および上下水処理の各 IA 業界で実施しました。

4 週間で 2 度の投票を行った結果、各業界の将来を見据えた組織戦略の理解に関して 32,000 人から回答が得られました。収集された情報は示唆に富んでおり、回答数の多さ自体がこのトピックへの関心の高さと課題を端的に表しています。これらは今後、ブログ投稿の中で数回に分けて紹介していく予定であり、投票から得られた調査結果を深く掘り下げ、その価値を探っていきます。

このブログ シリーズの紹介として、今回は産業オートメーションに関する主な調査結果のひとつについて詳しく見ていきます。質問は次のようなものでした。「IT と OT(運用技術) の溝を埋めつつ、すべての優先順位が満たされるようにするために、製造企業はどのようにしたらよいと思いますか?」結果を見る前に、まず、なぜこのような質問をしたのかについてお話しましょう。

従来、そしてレガシー システムでは当然のことながら、IT と OT は分離され、異なった優先順位、機能、文化を持っていました。しかし、製造企業が自動化システム、スマート ビルディング、仮想化マシンなど IIoT やビッグ データによる新しいインフラを導入するに従い、この 2 つの境界線はあいまいになってきています。私たちはテクノロジーと事業運営の新しい時代に近づいています。そのような時代はすでに到来しているといってもいいでしょう。この新しい時代の到来は物事のやりかたを劇的に変えるでしょう。そして、新しい戦略に柔軟に適応し続ける会社が成功を収めるでしょう。

賛否両論ありはしますが、こうした戦略のひとつに部門の統合があります。さらには IT と OT の役割の統合もあり得ます。このため、先の質問の際、このようなアプローチについても選択肢に含めました。その結果、回答者の 35% が、IT と OT の溝を埋めるための最善の方法は IT と OT を統合することである、という回答に同意しています。このアプローチが注目を浴びている理由について探ってみましょう。

ARC アドバイザリー グループのクレイグ・レズニック氏が、このプレゼンテーション(英語版動画)の中で、そのことについてより深く掘り下げています。講演の中でレズニック氏は、製造企業においてレガシー システムと IIoT に対応可能な自動化テクノロジーが組み合わせて使用されるようになるにつれ、IT の機能が工場の現場にますます近づいている、という事実を指摘しています。IT と OT の統合は、製造企業がこれらの新しいスマート マシンをまず OT のレベルで使用し、仮想化などのテクノロジーを扱う IT と連携させて強力なアナリティクスを実行する際に行われます。言い換えれば、IT/OT を統合することによって、製造企業はデジタル改革を遂げることができるのです。私の同僚であるジェイソン・アンダーソンは、この 2 月に開催された ARC フォーラムで、同様のディスカッションに参加しました。詳細については、こちら(英語動画)をご覧ください。

しかし、この統合とは具体的にどのようなものなのでしょうか。レズニック氏はいくつかの選択肢について説明していますが、そのひとつはこの新部門を「製造 IT グループ」と呼び、IT スキルを自動化/エンジニアリングに組み込む、あるいは IT サービスを自動化するというものです。こちら(英語)で、IT/OT 統合の視点に立った新種の「産業テクノロジー」の台頭を含む、新しいアプローチについて述べています。

当然のことながら、この統合を遂行するには困難が伴います。IT と OT とを統合する際に直面するいくつかの課題を以下に挙げます。

  • ひとつは、まったく別々に業務と組織化を行ってきた、互いに信頼関係があるとは言い難い 2 つの組織を併合することです。パデュー ISA-95 (英語)について考えてみましょう。OT にとって IT は不明瞭な ROI が伴う代物です。しかし、IT は自動化システムの基盤となるものです。部門を統合する際には、これら 2 つの文化の間にある柵を壊し、信頼関係を築くことが必要です。そして、会社の文化と組織の価値のバランスがとれ、統合を推進するための戦略的目的および業務上の目的の足並みがきれいに揃ったときに、この方策の効果は最も高まります。
  • IT と OT の統合におけるもうひとつの課題は、どちらの分野にもそれぞれ異なる機能と目標があり、システムのダウンタイムによる影響レベルが大きく異なることです。たとえば、請求システムがダウンした場合と異なり、SCADA が故障すると会社は数秒以内に機能しなくなり、さらには人命が失われることにもなりかねません。
  • 問題解決の視点も異なります。IT は物事をトップダウンで見る傾向にあり、最初に全体的な目標から入って徐々に下に降りていきます。一方 OT はボトムアップで業務を行う傾向にあります。なんといっても OT にはプロセス特有の (レガシー) アプリケーションやプロトコルが多数あり、その大部分の耐用年数は平均的な IT システムより何年も長くなります。

OT と IT を統合する過程は複雑ですが、非常に優れたメリットがあります。リアル タイムのデータおよび情報へのアクセスは多くのメリットのうちのひとつに過ぎません。このトピックに関する今後のブログ投稿では、ストラタスのみならずお客様やパートナーから寄せられた OT/IT 統合についての多方面からの意見をさらに多数紹介していきます。

それはさておき、IT/OT 統合に関してどのような実例をご存知ですか? その成功要因はどのようなものだと思われますか?

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