先週、オーランドの ARC Industry Forum (英語)のパネルに参加する機会がありました。当日の議題は OT (Operational Technoloty: 運用技術) と IT の集約についてで、議論の中心は、組織はどのように IIoT に移行できるかというものでした。

セッション内容のまとめ

  1. 従来の機器への影響を最低限に抑えるため、最初は従来システムにレイヤーを追加します。つまり、アーキテクチャに大きな変更を加える場合はいつでも、最初のステップでは大規模な置き換えを行うのではなく、既存のアーキテクチャ基盤にレイヤーを追加することが勧められます。SCADA (Supervisory Control and Data Acquisition: 監視制御システム)と Historian アプリケーションが IA 環境の中核にあると考えるならば、デバイスまたは分析のどちらかを着手点としてみることができます。たとえば、あるお客様は、既存の SCADA インフラストラクチャにクラウドベースの分析レイヤーを追加して、大きな付加価値を得ることができました。既存システムにエンド ポイント デバイスを徐々に追加している会社もあります。しかし、概して自社の目標を検討し、現実的な着手点を見つけ、影響の少ないレイヤーを最初に1 つ追加します。その第 1 レイヤーの導入に成功したら、次のレイヤーに移ります。この時点で、アーキテクチャのコア部分を大きくアップグレードする必要性に気付くことがよくあり、ステップ 2へ移ります。
  2. コア インフラストラクチャの仮想化を行います。これまで何度も力不足で、信頼性が低く、旧式の (つまり安全でない) インフラストラクチャが SCADA レイヤーをサポートしている状況を何度も目にしてきました。古き良き時代にはそれで十分だったかもしれませんが、そろそろアップグレードを検討するときです。IIoT の世界では重要なビジネスやその種のソフトウェアはストラタスの ftServer システムのような盤石な基盤の上で実行する必要があります。盤石な基盤の上に仮想化を構築しておけば、管理も、将来的に他のアプリケーションに拡張することも簡単になります。
  3. 企業に蓄積された知識を大事にしつつ、未来にも目を向けましょう。OT スキルと知識は非常に価値の高いものですが、エッジでの新テクノロジー導入には困難が伴うこともあります。ビジネスニーズが満たされることを OT スタッフが保証すれば、IT はテクノロジーの面でサポートできます。最重要項目のひとつはシンプルさです。固定化されたデータ センターを対象に新しいテクノロジーを大量につぎ込めば、失敗は目に見えています。IT サポートをほとんど必要とせず、エッジで大きな力を発揮し、長期的に使用できるソリューションを探してください。

総じて、成功の決め手は目標を適切に定め、ユーザ固有の要求を理解するかどうかです。このようにステップに分けて考えれば、課題は大幅に少なくなります。